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『DIYで家具を作るときにどんな塗料を使えばいいの?』
『そもそも塗料の種類と特徴は?』
『どんな事に注意すればいいんだろう?』
そんな悩み持っていませんか?
私も最近キャンプで使用するアウトドアチェストを作ろうと思い立ちましたが、木工の塗装について全く知らず、悩んでいました。
この記事は、皆さんのそんな疑問を解消することができるようにホームセンターで売っている塗料の種類と特徴、作業時の注意点などを解説します。
この記事を参考に楽しいDIYライフを送ってください。
この記事は
DIYで木工塗装について塗料や注意点を知りたい人に有益な記事です。
初めに結論から言ってしまいますね。
初心者は
浸透タイプ
で
水性
のものがおすすめです。
塗料には種類によって色々な特徴が在りますが、やはり使いやすい浸透タイプで水性のものがよいでしょう。
その理由を次から説明します。
塗料のタイプ
- 水性塗料と油性塗料
塗料には水性と油性の種類があります。
●水性塗料
水性塗料は溶剤を水で薄めることができます。塗装に使用した道具も水洗いで溶剤を落とすことができます。
水性塗料は独特な臭いもなく、乾燥にかかる時間が短くすみます。
水性塗料は乾燥すれば水で流れ出すようなことはありません。
●油性塗料
油性の塗料は専用のうすめ液を使用して溶剤を薄めます。また、使用した道具の溶剤を落とすのにもうすめ液が必要です。
油性塗料はシンナー臭があり、乾燥時間も長時間になります。 - 浸透タイプ
- 特徴
木製品等の耐久性は高くない。
木目を生かした仕上がりになる。
木部に有効成分(防腐剤、防カビ剤、防虫剤)が浸透して効果が発揮するタイプもある。
塗膜を作らないので割れたりひびが入らず塗り替えが簡単。
ステイン塗料、オイル、柿渋等
- 特徴
- 造膜タイプ
- 特徴
厚い膜を作ることで木材の耐久力を上げることができる。
膜を作るので木目を生かすことができない。
塗料によっては割れ、ひびが発生する。
塗装しなおす際は、前の塗膜をはがす必要がある。
ペンキ、ニス、ワックス等
- 特徴
このように、浸透タイプの塗料の方が木目を生かした見た目の作品が作れますので、作っていて楽しいと思いますし、水性塗料の方が水洗いできるので後片づけが簡単にできるのでお勧めです。
主な塗料の種類
塗料の種類は多くありますので、その一部を紹介します。
- ステイン
ステインは木目を生かす塗料の代表格です。
ステインには浸透性の塗料で、水性のものと油性のものが有ります。
カラーの種類も多くあり、自分の好みで選ぶことができます。
油性のステインにはペイントうすめ液を溶剤に使いますので注意が必要です。
乾燥後に表面保護のためにニスやラッカーを塗って仕上げると塗装が長持ちします。
- オイル
オイルは植物の油を使ったもので、その材料によってそれぞれの味わいがあります。
オイルも塗膜を作らずに木材の内部に浸透するタイプです。
オイルを塗り重ねることによって、独特のツヤが出てきますし、植物由来のものですので安全性も高くなります。 - ワックス
ワックスは蜜蝋や植物油を原料とした半固形状の塗料です。
ワックスは浸透して保護するようなものではなく蜜が木の表面にとどまり、汚れや水濡れ等から木材を守るような塗装です。
塗膜と違い強力な保護機能はありませんが、木の調湿機能を損なわず木目を生かした塗装ができます。
塗り重ねることによって自然な風合いのあるツヤをだすことができます。 - 柿渋
柿渋は古くからある塗料で、浸透タイプのものです。
渋柿から抽出された成分のタンニンが防虫・防腐・防水効果を与えます。
柿渋自体は無害で、塗り重ねりことによって独特の風合いを持った仕上がりになります。
柿渋は独特な臭いがありますが、時間の経過とともに薄れていきますので、すぐに使うような物や、お店の内装に塗る場合は1週間から10日は余裕をもって使用しましょう。
臭いを抑えるために化学物質を混ぜた柿渋塗料もあります。 - ウレタン
ウレタン塗料は、ウレタン樹脂を木材の表面に塗って塗膜を作ることによってコーディングをします。
ウレタン塗料は耐水性、耐摩耗性に優れた塗料になります。
ウレタン塗料にはツヤありのものとツヤを抑えたものがあり、塗膜の耐用年数は製品や環境によりますが7年から10年ほどといわれています。 - ニス
ニスは造膜タイプのもので、ニスにも水性のものと油性のものがあります。
水性のニスのうちアクリルを使用した水性アクリルニスは塗りやすい一方と塗膜が柔らかく、耐久性が弱いようです。
一方、ウレタンを使用している水性ウレタンニスは耐久性も高く、水性の特徴である使い易さ、臭いも少ないということでバランスも良いものとなっています。
油性ウレタンニスは、ニス系の塗料のうち高いコーディング力を持っています。
油性なので専用のうすめ液が必要であること、臭いが強いので屋外または換気の必要があることがネックですが、仕上がりは年月が過ぎるほど味わいのでるものになりますので、家具や床、屋外の工作物等に使用するのがいいでしょう。 - ラッカー
ラッカーは造膜タイプの塗料で、色付けを主な目的とした塗料となります。
ラッカーは揮発性の高い溶剤(トルエンやアセトン等)を使用しているので、乾燥が早いことがメリットとなります。また、スプレー式のものもあり塗装作業が簡単で初心者でも扱いやすくなっています。
その反面、乾燥が早い分塗膜面が薄いこと、塗装する際シンナー等の溶剤を使うため臭いがきついこと、また、塗装後の耐シンナー性がないので、シンナーが付くと塗装が溶けることがデメリットになります。
溶剤を多く吸い込むと頭痛やめまい、最悪の場合中毒症状に陥ることがありますので、室内で作業を行う際は換気を十分に行うことと、吸い込まないように防護マスクを着用する事、また、引火性が高いので、塗料の近くや塗装中は火気厳禁です。
塗装に必要な道具
初心者が塗装作業をする際に必要な主な道具を紹介します。
- 刷毛
塗装で主に使用する用具で、毛の材質や用途によって大きさなどが変わるので、作成する物の大きさや形状に合わせましょう。
また、水性用のもの、油性用のもの、水性、油性両用のものとあります。 - コテ刷毛
四角形のスポンジ地に毛が取り付けられた形状をしていて、パット部分が交換可能です。
平らな広い面積を一気に均等に塗れることが特徴です。
持ち手に長い棒を取り付けることによって床などを効率的に塗り進めることができます。 - ローラー
スポンジやロール状の毛を持ち手に取り付けて広い面積を塗装することができます。
材質、毛の長さや、幅などの種類があります。
広い範囲を塗装できますが、反面角や細かいところの塗装には不向きです。
塗装面に小さな凹凸の跡ができることが特徴になります。
長い柄につけて室内の壁などの塗装にも使用します。 - バケット
バケットは、塗料を必要な量を分けたり、運んだりする際に使用します。ローラーで塗装する際に塗料が付きすぎないようにするバケットネットを使用します。 - ローラー皿
ローラー皿は主にローラー用の受け皿だす。容器にくぼみがあり、そのくぼみ部分に塗料を入れておきローラーを浸して塗料をしみ込ませます。
くぼみ手前に凹凸がついているので、ローラーをその凹凸部で前後させて余分なペンキを落とします。 - マスキングテープ
マスキングテープは、塗装する際に塗料をつけたくない部分に貼ることで塗料の付着を防ぐために使用します。
マスキングテープは粘着性が弱めになっていますので簡単にはがすことができます。
その理由は張り付けた部分の塗膜をはがさない為に弱めになっています。
塗装する際の注意点
初心者が塗装する際に主に注意するべき点です。
- 塗装する前におこなうこと
塗装する前に
汚れてもいい服に着替えておく。
道具をそろえておく。
塗装する場所の周囲をマスキングテープ等で養生する。
塗装面の必要な場所にマスキングテープ等で養生する。
と塗装時に困りません。 - 天候や気温に注意する
塗装作業する際、天候にも注意が必要です。
塗料の乾燥には気温や湿度も大きく関わってきます。
使用する塗料の説明書に塗装に適した環境の指針が書かれていることが多いので確認をしてください。 - 換気を必ずおこなう
屋内で作業する際は換気をするようにして下さい。
特に油性塗料を使用する際は溶剤を使うので、溶剤の臭いを吸いすぎると健康被害が出る恐れが有りますので換気は必ずおこなってください。 - 塗料の廃棄方法に注意
塗料を廃棄する際には新聞紙やウエス(機械油や汚れ安堵をふき取る使い捨ての布)にしみ込ませた後、乾燥させてからゴミとして処分します。(各自治体のごみ処理方法に従って下さい。)
排水溝などに直接流し捨てるようなことは厳禁です。
まとめ
初心者が木工の塗装をする際は、水性の塗料を使うことが一番簡単そうです。
塗装する環境にもよりますが、一番は自分がやってみたいこと、使ってみたい塗料を使うのがいいと思います。
ホームセンターの店員さんはその分野に詳しいので、店員さんに相談するのも良いと思います。
この記事が皆様の一助になれば幸いです。
では楽しいDIYライフを。